iPhoneでYouTubeなどリッチなコンテンツを楽しんでいる時に、突然、「残り200MBで通信速度を低速にいたします」「通信速度制限が迫っています」「7GBを超過したため通信速度が制限されます」といったSMSメールがキャリアから届いて困り果てたことはないですか?
Webコンテンツはどんどんリッチになっていて、データ量もますます多くなっています。そこでキャリアは契約時に、毎月の利用可能な通信量を規制しています。この通信量を超えると「通信速度制限」が強制適用されてしまいます。通信速度が極端に遅くなり、Webブラウジングも通信を利用するアプリもすべてが影響を受けて、iPhoneの快適な利用はほとんど不可能となってしまいます。
そこで、今回は各キャリアで契約した通信量の範囲内で、iPhoneを快適に使う最も基本となるWi-Fiテクニックを紹介します。
目次
- 通信速度制限とは
- 通信速度を制限させないWi-Fiテクニック
- まとめ
1. 通信速度制限とは
その利用月のデータ通信量が契約時の容量を超える場合、その時点から通信速度が送受信時最大128kbpsになる制限です。1MのWebページのブラウジングに1〜2分もかかる速度です。
- 3G回線に対しても最大128kbpsの速度制限となります。
- 速度制限の目安は、1MのWebページのブラウジングに1〜2分もかかる低い速度です。
- auとSoftBankには「直近の3日間の3GB制限」もあります。
※以前は通信量の制限が7GBだったので、「7GB制限」と称されていました。現在はキャリアにより「7GB」以外のサービスも出ているので「通信速度制限」と言われています。
1-1. いつまで通信速度が制限されるのか?
- docomoとauは月末まで制限されます。翌月1日(午前0時)から順次制限解除されます。
- SoftBankは契約時に定めた締め日の翌日(午前0時)から順次制限解除されます。
1-2. 追加容量の購入で速度制限を解除できます
通信制限を解除日まで待てない場合は、「通信速度制限」の通知SMSメールのリンクから追加の通信容量を購入することで、通常の通信速度に戻すことができます。
ドコモ:128kbps通信解除/1GB追加オプション
- 1GB:1000円(データパック、シェアパック[カケホーダイ])
- 2GB:2500円(Xiパケ・ホーダイ)
128kbps通信解除 | NTTドコモ
1GB追加オプション | NTTドコモ
au:データチャージ
- 0.5GB:550円
- 1GB:1000円
ソフトバンク:追加データ
- 1GB:1000円(データ定額パック[スマ放題])
- 2GB:2500円(それ以外)
所定データ量を超えた場合に通常速度へ戻す方法について確認する | ソフトバンク
2. 通信速度を制限させないWi-Fiテクニック
Wi-Fi(ワイファイ)とは、スマホ、タブレット、PC、ゲーム機などのネットワーク接続対応機器に、無線でローカルエリアネットワーク(LAN)に接続できる方式です。通信速度が高速で安定していますが、無線の届く範囲が狭い(およそ有効範囲が数十メートル)という特徴があります。
2-1. Wi-Fiを使う
Wi-Fiはキャリアの通信量にカウントされません。Wi-Fiを使いこなすことは、通信速度制限を回避する最も基本となるテクニックです。ご家庭内でも外出先でもWi-Fiを積極的に利用することが通信容量を減らすことに直結します。
- ディスプレイの最下部から上にスワイプしてコントロールセンターを表示>Wi-Fiをオンにします。
2-2. Wi-Fiアシストをオフにする(iOS9限定)
iOS9では「Wi-Fiアシスト」という機能がデフォルトでオンになっています。電波が弱くWi-Fiの接続状態が悪い時に、自動的にモバイルデータ通信に切り替える機能です。便利な機能ですが、Wi-Fiで接続しているつもりなのに、知らないうちにモバイルデータ通信で接続され、大量の通信データを消費してしまう可能性があります。
- 設定>モバイルデータ通信>Wi-Fiアシスト:オフにします。
2-3. Appのバックグラウンド処理を制御する
Appのバックグラウンド更新がオンになっていると、使用していないアプリでも一定間隔で自動的にネットワークに接続し、最新情報を取得します。
- 設定>一般>Appのバックグラウンド更新:バックグラウンド更新をオフにすると一括で無効にできます。
- 設定>一般>Appのバックグラウンド更新:バックグラウンド更新をオンにして、アプリ別にオン/オフを選択します。
2-4. モバイルデータ通信をアプリ別に制御する
アプリの同期・更新を3G/LTE回線でしないようにします。Wi-Fi環境下でのみ行います。これはアプリのアプリ別に設定が可能です。
- アプリ別の通信量を正確に把握します。
- 移動中にも必要な「Map系アプリ」や「Find iPhone」はオンのままでいいでしょう。
- 設定>モバイルデータ通信:アプリ別にオン/オフを選択します。
2-5. App Store自動ダウンロードをオフにする
「自動ダウンロード」は、アプリのアップロードとダウンロードが自動で行われます。とても便利ですが、この機能をオフにし更新は手動で行うと通信量を節約できます。Wi-Fi環境下でのみ行います。
- 設定>iTunes & App Store>モバイルデータ通信:オフにします。
2-6. iCloudのモバイルデータ通信をオフにする
iCloudの同期・更新を3G/LTE回線でしないようにします。Wi-Fi環境下でのみ行います。
- 設定>iCloud>iCloud Drive:モバイルデータ通信を使用:オフにします。
3. まとめ
Wi-Fiはキャリアの通信量にカウントされません。Wi-Fiを使いこなすことは、通信速度制限を回避する最も基本です。今回は6つのテクニックを紹介しました。
- Wi-Fiを使う
- Wi-Fiアシストをオフにする(iOS9限定)
- Appのバックグラウンド処理を制御する
- モバイルデータ通信をアプリ別に制御する
- App Store自動ダウンロードをオフにする
- iCloudのモバイルデータ通信をオフにする
各項目を1つ1つ抑えれば、iPhoneの通信量は確実に節約できます。この記事を読んだ方々が、キャリアの通信速度制限を気にせず、iPhoneをもっと楽しむことが出来るようになれば幸いです。
- 関連記事
「おすすめ無料Wi-Fi自動接続アプリの使いこなしテクニック」
MIXJUICE(ミックスジュース)|モバイルバッテリーとACアダプターと電池充電器をミックス!
生活をもっと身軽に安心に。持ち物を減らせるユニークなモバイルバッテリーです。ご使用に合わせて、電池式のモバイルバッテリー、ACコンセントにさしてiPhone充電器、単3と単4ニッケル水素電池の充電器に早変わり。1台3役の便利さをコンパクトなボディにミックスしました。ぜひご覧になってください。
1 件のレスポンスがあります
[…] 【各キャリアのWi-Fiスポットとおすすめ無料アプリ】で「通信速度制限」を回避するテクニックは「iPhoneの通信速度を制限させないWi-Fiテクニック」で解説しています。 […]